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いま×薩摩vol.9

ある人への想い

歴史の教科書にも載っていない。載っていてもたったの一行くらい。しかもその一行では“政商”と呼ばれあまりいい印象ではない。

 

私はそんな人物の映画化を進めているプロジェクトに参画することが決まった時、自伝を読み、初めてその方のことを知りました。生き方や視座の高さ、数多くの方を巻き込むことの出来る力や利他の精神。参画してから2年ほど経ちますが、多くのことをこの方から学ぶことができ、この方を通じて様々な人と出会うことができました。

そして何よりも、この方を通じて鹿児島という場所をとても好きになりました。

鹿児島という地の郷土史を学んでいくと、いま私たちが享受しているモノやコトのルーツをたくさん知ることが出来ました。それによって今まで出会ってきたものの多くに愛着を持つことができ、そんなものがたくさんあるここ鹿児島のことが大好きになりました。

今から約130年前に亡くなった方から、こんなにも多くのことを頂くことが出来るなんて思ってもいませんでした。ここでいうのもおかしなことではあるかもしれませんが、『五代友厚』さんに御礼を申し上げます。どうもありがとうございます。あなたのおかげで、自分がいるこの鹿児島を好きになることが出来ました。

来年は明治維新150周年です。これを機にまずは県内の方が少しでも郷土の歴史に触れてくれるといいなと思います。そしてそれを通じて、多くの“好き”が溢れるといいなと思っています。

いま×薩摩vol.9

甲斐 友也

鹿児島大学理学部物理科学科4年

現在、五代友厚の想いを映画化するためのプロジェクトに参加中。
鹿児島で好きな場所は仙巌園と吹上浜。

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