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高須港(西郷南洲翁最後之宿泊地碑) 鹿屋市高須町

高須港(西郷南洲翁最後之宿泊地碑)

西南戦争直前西郷隆盛が一泊したと伝わる

錦江湾に面した大隅半島の港のひとつである高須港。江戸時代には鹿屋郷の港として発展し、現在の高須川河口が港の役割を担っていた。狩猟を目的として鹿児島県内を訪ねていた西郷隆盛も数回、この地を訪れたとされている。高須港に来訪した際に宿所にしていたのは、高須川河口沿いにある田中吉衛門邸で、当時の家は解体されて現存していないが、家のあった場所には石碑が建てられている。また解体された家の一部は、高須港近くの霧島ヶ丘公園内の茶室に使用されている。この茶室には、西郷が使用したと伝わる手水鉢や箪笥も置かれている。明治10(1877)年の2月には高須に来訪したという具体的な日にちが伝わり、それは西南戦争前夜の出来事である私学校の生徒による火薬庫襲撃の直後に、その報を受けた西郷が鹿児島へと戻る際に一泊したというものである。

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