いま×薩摩vol.12
チャンス
鹿児島では有名な偉人が全国区だと全く知られていない。ということに気が付いたのは私が進学で関東に行った時でした。島津斉彬公と言えば、鹿児島では知らない人はいないほどの有名な方で、西郷隆盛・大久保利通に並ぶというかそれよりも斉彬公の功績の方が有名だったりします。反射炉や日本の国旗を考えたといった優れた功績があるにも関わらず、他県の人に斉彬公の話をすると、「だれ?」という反応の方が多く、驚いたことを憶えています。
現在、上町地区に住み、城山・多賀山・清水といった島津の城のあった場所や島津重富荘、仙巌園などの史跡に囲まれ歴史に触れる機会が以前よりも多くなりました。大河ドラマの「西郷(せご)どん」の話題や、明治維新150周年といった歴史を見直すきっかけとなる時期だけに西郷隆盛だけでなく薩摩の偉人に関しても見直してみる機会なのかなと個人的には思っています。全国区ではまだ知られていない偉人、偉業が今後もっとピックアップされていくとともに、鹿児島の魅力についてもより全国の方々に知ってもらい、多くの方がこの鹿児島の地を訪れるようになれば、もっと鹿児島も発展をしていくのではないかと思います。
全国では知らない人・ことがあるということは、まだまだ魅力が眠っているということ。私たちも鹿児島・薩摩の事をより深く知っていくことで、魅力的な鹿児島にしていけるのではないでしょうか。
瀬之口 俊
九州日本語学校 事務局長
大楠で有名な蒲生町出身 現在九州日本語学校で留学生に日本語を教えながら、鹿児島市上町地区のまちづくり団体「上町タウンマネジメント」にも所属。国際交流活動や街づくり活動を行っている。