吉利郷(現鹿児島県日置市日吉町吉利)は江戸時代禰寝氏の私領でした。 禰寝氏は享保年間当主となった24代清香のときに小松姓に変え、 安政3(1856)年この小松家に養子として入り跡を継いだのが小松帯刀です。 文久2(1862)年からは家老として幕末の薩摩を支えた小松帯刀。 彼が領主として治めた吉利の麓(ふもと:武士の居住地)は今も静かな佇まいを伝えています。