小松帯刀は薩摩藩にあって大政奉還に大きな役割を果たしています。
この時期薩摩藩はいわゆる「倒幕の密勅」を得るため画策していましたが、 慶応3(1867)年10月13日に 京都二条城で行われた大会議での徳川慶喜による大政奉還についての諮問後、 小松は精力的に働き、二日後10月15日の大政奉還の勅許に結び付けました。
この早期勅許は多くの藩や江戸の幕閣の想定外のことでしたが、 小松こそが王政復古の具体的道筋をつけた人物であったのです。