鰻温泉(うなぎ温泉)は西郷隆盛が明治7(1874)年2月から3月にかけて訪れた記録があります。 このとき西郷は山川港から徒歩で向かっており、 その旧道が近年検証され案内看板等も立てられています。 西郷同様、明治6年の政変で下野した佐賀の江藤新平は、 「佐賀の乱」に敗れたのち、援軍を求めてこの鰻温泉に西郷を訪ねてきました。 西郷はこれに応じませんでしたが、湯気の立ち上るのどかな里も緊迫した会話が交わされた場所となったのです。