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掛橋坂 姶良市

掛橋坂

往時の雰囲気を伝える古道

掛橋坂は、薩摩藩の主要街道大口筋から分岐し、祁答院方面と蒲生を結ぶ街道として利用された。石段や石畳が敷き詰められたのは寛政8(1796)年で、坂周辺の切石によって完成している。掛橋坂の名前の由来は、石が敷かれる前に板敷きの道である「桟(かけはし)」があったことによるといわれる。板敷きでは危険度が高かったが、整備され馬での輸送が容易になった。しかし、明治後半には馬車輸送が一般的となり、また迂回路の県道が開通すると一般には利用されなくなった。現在は、見学用の駐車場や案内看板なども設置されて、往時を想像しながら歩くのによい場所である。

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