山田為正は薩摩藩主・島津斉彬に仕えた人物でその日記類から斉彬が藩内を巡検した際の様子を知ることができます。 嘉永4(1851)年に藩主として初めて鹿児島入りした斉彬は薩摩半島の南部をめぐります。その際山田は命じられて開聞岳に登っています。 「難所にて」苦労してのぼったが「景色無類」眺望はよかった、また果物の「むべ」を採り差し上げたと記録しています。 山田は斉彬の臨終もみとりその様子も記録に残している人物です。