伊地知正治は兵学に優れ、薩摩の軍師として明治維新に貢献した人物です。 文久2(1862)年島津久光が兵一千を率いて上京するにあたって軍奉行となり、 薩英戦争、禁門の変、鳥羽・伏見の戦いにおいて軍役奉行として藩兵を指揮しました。
戊辰戦争中負傷したのち回復して江戸にもどった際、 西郷隆盛が「実に安心、此の人全快に御座候」というほど信頼していた人物といえます。